11月12日、上智大学で開催された国際開発学会全国大会で、代表の吉田が「生産国の事情から考える持続可能なパーム油:インドネシアとマレーシアの事例に着目して」というテーマで発表しました。
RSPO (Roundtable on Sustainable Palm Oil)のウェブサイトで公開されているデータから、大規模農園と小規模生産者で認証取得率を算出したところ、大規模企業の自社農園では38~99%とそれなりに進んでいるものの、取引先の小規模生産者の取得率は非常に低い(~0%)ことがわかりました。
生産地全体に占める認証取得率は、大規模農園が3割以下で小規模農園は数%程度です。単独の認証推進だけでは、小規模生産者も含めた持続可能なアブラヤシの啓発・実践には限界があります。企業には、「サプライチェーンのリスクを削減するために認証油を購入する」だけでなく、「パーム油産業全体のサステナビリティ」を考えた、+αの行動が必要ではないでしょうか。
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